海南市の名所・文化
熊野古道や黒江の町並み
海南市には古を感じられる場所が多数あります。熊野古道を歩きながら昔の旅を偲んだり、黒江の町の「のこぎりの歯状」の家並みによる景観から昔の生活を感じてみたり。
また、海南市には国宝に指定された文化財などもあります。
熊野古道
世界遺産へと続く
海南市には世界遺産「熊野」へと続く、いにしえからの参詣道が南北に縦断しています。往時の面影をそのまま残すところも多く、風情ある古道が、「蟻の熊野詣」といわれた昔の賑わいを語り伝えています。
鈴木屋敷
鈴木屋敷は、全国に広がる鈴木氏のルーツとされる屋敷です。平安時代後期、この地に居を構えた鈴木氏は、熊野信仰を広めるため、全国に出向いたとされます。敷地内には、曲水泉と言われる庭園があります。
所在地 | 海南市藤白468番地・486番地 |
---|---|
電話番号 | 073-482-1123(藤白神社) |
アクセス | JR「海南駅」から徒歩約20分 |
藤白神社
熊野九十九王子社の中でも、格式が高いとされる五躰王子社の一つである藤白王子です。延べ100回に及ぶ皇族の熊野行幸の際は、必ず参詣し、歌会や奉納相撲などが盛大に行われました。熊野への入口として重要な場所でした。
所在地 | 海南市藤白466番地 |
---|---|
電話番号 | 073-482-1123 |
アクセス | JR「海南駅」から徒歩約20分 |
関連サイト | 藤白神社 |
地蔵峰寺
藤白坂を上りきった藤白峠にあり、境内地には藤代塔下王子跡があります。現本堂は、室町時代(永正10年/1513年)頃の建立と考えられます。本尊は「峠の地蔵さん」と呼ばれる、高さ3メートルあまりの石造地蔵菩薩坐像で、背面には元亨3年(1323年)の銘があります。
所在地 | 海南市下津町橘本1612 |
---|---|
アクセス | JR「加茂郷駅」から車で約20分 |
山路王子神社
一壺王子跡で、沓掛王子とも呼ばれていました。秋祭に神社に奉納される「花相撲」(「泣き相撲」)が有名です。
所在地 | 海南市下津町市坪269 |
---|---|
電話番号 | 073-494-0455 |
アクセス | JRきのくに線「加茂郷駅」から車約15分 |
黒江の町並み
黒江地区は、古くから漆器職人の町として栄えてきました。川端通り周辺には、今も紀州漆器の展示や直売を行う店があり、それらの町家は通りに面して「のこぎりの歯」のように規則正しく並ぶ、独特な景観を成しています。
紀州漆器伝統産業会館(通称:うるわし館)
紀州漆器の里、黒江のまちのシンボル的な施設です。漆器の展示・販売コーナーでは盆や重箱等のさまざまな紀州漆器やアクセサリー等が数多く陳列されているほか、漆器の製造工程についての説明パネルもあり、漆器がどのようにして作られるかを知ることができます。また、毎週土・日曜日に行われる、漆器職人さんの実演や、漆器の技法「蒔絵(まきえ)」の体験(要予約)も人気で、多くの人で賑わっています。
所在地 | 海南市船尾222 |
---|---|
電話番号 | 073-482-0322 |
アクセス | JR「海南駅」から車で約5分、JR「黒江駅」から徒歩で20分、阪和自動車道「海南IC」から車で約5分 |
関連サイト | ようこそ!紀州漆器ホームページへ |
池庄漆器店
黒江独特の町屋の面影を色濃く残している漆器店で、主屋は国の有形文化財に登録されています。
所在地 | 海南市黒江692 |
---|---|
電話番号 | 073-482-0125 |
アクセス | JRきのくに線「黒江駅」から徒歩15分、阪和自動車道「海南IC」から車で5分 |
関連サイト | 紀州漆器の販売、漆器の修理:紀州漆器のお店「池庄漆器店」 |
黒牛茶屋
黒江にある造り酒屋のお店で、店内は酒造り道具を利用したインテリア空間になっています。利き酒ができるほか、売店コーナーもあります。
所在地 | 海南市黒江846 |
---|---|
電話番号 | 073-482-0005(平日) 073-482-1115(土・日・祝) |
アクセス | JR「黒江駅」から徒歩約12分、JR「海南駅」から徒歩約20分 |
関連サイト | 株式会社名手酒造店 |
中言神社
万葉集にもうたわれている「黒牛潟」の名の由来となった黒牛の形をした岩はこの神社のあたりに埋まっていると伝えられています。また、境内にある「黒牛の水」は紀の国の名水に指定されています。
所在地 | 海南市黒江933 |
---|---|
アクセス | JR「海南駅」から徒歩25分または和歌山バスで「黒江」下車徒歩10分、JR「黒江駅」から徒歩20分 |
文化財
心に響く国宝のたたずまい
和歌山県下の国宝建造物7つのうち、実に4つが海南市下津町にあります。国の宝であると日本中が認める姿、かたち、成り立ち。しばし無言で向きあってみてください。
長保寺
平安時代(長保2年/1000年)に一条天皇により創建されたと伝えられます。現本堂は鎌倉時代のもので、伝統的な技法に、最先端の技法を組み合わせた、鎌倉時代後期を代表する建築の一つです。また、多宝塔は鎌倉時代、大門は室町時代の建築です。
所在地 | 海南市下津町上689 |
---|---|
電話番号 | 073-492-1030 |
アクセス | 「海南IC」から車で約15分、JRきのくに線「下津駅」から徒歩約35分 |
関連サイト | 長保寺 一条天皇勅願・紀州徳川廟・国宝 |
善福院
鎌倉時代に栄西禅師が創建したと伝わる、広福禅寺五ヶ院の一つです。現、釈迦堂は、鎌倉時代(嘉暦2年/1327年)頃の再建と考えられ、円覚寺舎利殿(鎌倉市)、功山寺仏殿(下関市)などとともに、鎌倉時代後期の禅宗様式の典型的な建築として知られています。
所在地 | 海南市下津町梅田271 |
---|---|
アクセス | JR「加茂郷駅」から徒歩30分 |
福勝寺
福勝寺の本堂は室町時代の建築で、江戸時代には紀州藩の支援のもと、求聞持堂が建てられました。境内には、裏見の滝があり修行場であった様子を残しています。
所在地 | 海南市下津町橘本1065 |
---|---|
アクセス | 「海南IC」から車で約15分、JRきのくに線「下津駅」から徒歩約35分 |
願成寺千手観音坐像
願成寺は平安時代に湛慶上人により建立されました。本尊であるこの像は、鎌倉時代の木像で、力強さの中の柔和なまなざしが人々を引きつけています。
所在地 | 海南市別所223(願成寺) |
---|---|
アクセス | JR海南駅から車で約20分 |