海南市の特産・名物
自然の幸と伝統の技
みかん、びわ、もも、かき、すもも…そして、しらすなど。海南市の山と海、豊かな自然の恵みの味をご堪能ください。
工芸品では「紀州漆器」が伝統工芸品の指定を受け、和歌山を代表する伝統産業となっています。また、日用家庭用品や家具も生産しています。
特産品
農水産物
山の幸、海の幸自然の恵を堪能!
海南市はその温暖な気候により、みかん、びわ、もも、かき、すもも等、さまざまな農産物が盛んに栽培されています。
中でも、1月下旬から出荷される「貯蔵みかん」は有名で、収穫直後の酸度の高いみかんを、木造・土壁の貯蔵庫で長期熟成することにより、風味はもぎたてのままで、糖酸バランスのよい”まろやかな味”に仕上げてから出荷するみかんです。
水産業も非常に盛んで、名物といえば「しらす」です。カタクチイワシの稚魚を蒸しあげた"釜揚げ"といわれるしらすは柔らかく、風味も素晴らしい!まさにご当地でしか味わえない逸品です。炊きたてご飯と一緒にどうぞ。
紀州漆器
磨かれ輝く 伝統の技!
会津(福島県)、輪島・山中(石川県)とともに、わが国の四大漆器のひとつに数えられる紀州漆器は、海南市の北西部「黒江地区」を中心に生産されています。
その起源は、室町時代ともいわれており、江戸時代の初期には渋地椀を中心とする産地として知られていました。
さらに江戸時代には紀州藩の保護のもと発展の基礎を確立。堅地板物の成功や蒔絵による加飾の導入などで、その地位を不動のものにしました。昭和53年には通産省(当時)から「伝統的工芸品」の指定を受け、和歌山を代表する伝統産業となっています。
日用家庭用品
トイレ、バス、キッチン用品などを生産する家庭用品産業は、現在海南市を代表する地場産業となっており、特に水まわり品は全国一のシェアを誇り、海南市のみならず和歌山県を代表する地場産業の一つとなっています。
もともとは「シュロ産業」として、シュロを材料とした和雑貨が野上谷を中心に古くから作られていました。
この地でのシュロ栽培の歴史は古く、弘法大師がその栽培の始祖という説も伝えられています。江戸時代にはすでにシュロ製品の生産が行われており、縄、網、ホウキ、たわしなど、数多くの製品が作られていました。
昭和期に入ると、さらに加工業が発達し、材料もシュロからヤシの実の繊維へ、そして近年ではビニロン、発泡ポリエチレンなどの新素材が開発され、時代とともにその内容も少しづつ変化を遂げてきました。デザインの工夫、使い易さの工夫など、時代の変化に人々の暮らしに家族のように愛され続けてきた海南市の家庭用品の数々。現在では、さらに生活にマッチするような商品開発などにも積極的に取り組み、幅広いインテリア用品産業として大きく成長を遂げています。
家具
日々の暮らしを支えていく
海南市の家具の製造は戦後に始まりましたが、その起源は、伝統ある紀州漆器の木地師にあるといわれています。
現在の製品は大きく分類すると、ユニット家具、収納家具などの箱物が主体で、出荷額の大部分を占めています。最近では、商品の種類も増え全国的にも有名な家具の生産地へと発展しました。